FAQ

製品に関するQ&A

  • 共通

    製品紹介に記載のELISA法とは何ですか。

    ELISA法(酵素結合免疫吸着測定法)は、酵素免疫測定法の一種であり、抗原抗体反応を利用して、サンプル中の特定の物質(ノロウイルスなどの抗原または抗体など)を定量的に測定する技術です。この方法は、その高い感度と特異性から、医学、食品科学、環境衛生学など、幅広い分野で活用されています。

    製品の測定原理を教えてください。

    本製品では、固相化された捕捉抗体にウイルス粒子を結合(抗原抗体反応)させ、その後、酵素標識された検出抗体でサンドイッチ状に挟み込み、酵素を発色させて、その吸光度を測定します。既知濃度のウイルス粒子液で検量線を作成することで、サンプル中のウイルス粒子量を算出することができます。

    ウイルスの不活化試験(抗ウイルス試験)には、参考になる試験規格はありますか。

    以下の様な国際規格が参考になります。
    ISO:21702、18184,18061、18071
    JIS:Z2081、L1922、R1706、R1756
    CEN:EN14476、EN16777、EN17111、EN17430,EN17272
    ASTM:E1052、E1053、E2197、E1838、E2011

  • 製品について

    製品の用途を教えてください。

    ウイルス感染症予防手法の制御管理の評価、又は、環境中のウイルスを制御する目的で開発される様々な機器類や抗ウイルス剤等を対象としてその基本性能を評価することが目的の製品です。研究用です。

    保存可能期間はどのくらいですか。

    保存可能期間は一年間です。製品のラベルに使用期限が記載されております。

    製品が納品された場合、どのように保存すべきですか。

    保存方法は次の通りです。詳細は、取扱説明書をご参照ください。
    製品本体: 冷蔵保存(2 - 10℃)で保存。
    ※発色液は使用直前まで遮光して保存してください。
    模擬試料:冷凍( -20℃以下)で保存。
    ※模擬試料は、凍結融解を繰り返すことで、劣化が促進されることがあります。そのため、製品を複数回に分けてご使用いただく場合、予め、タンパク質低吸着用のチューブに取り分けて保管することをお勧めいたします。

  • 製品の付属品について

    製品には、どの様な付属品が含まれていますか

    製品含まれる主要な付属品が、以下になります。
    A)抗体固相化マイクロプレート(96ウェル)
    B)洗浄原液(X 20)
    C)検体希釈溶液
    D)標識抗体溶液
    E)発色液
    F)反応停止液
    G)希釈用マイクロプレート
    H)模擬試料(ノロウイルス粒子液)

    抗体固相化マイクロプレート(A)の一部のみを使用することは可能ですか。

    取り外せるストリップタイプですので可能です。使用しないストリップはプレートから取り外し、乾燥材が入ったアルミパウチに戻し、2~10℃で保管ください。

    検体希釈溶液(C)の組成を教えてください。

    主要組成はBSA(1.00%)、リン酸ナトリウム緩衝液 pH7.0、NaClです。BSAが不活化試験への影響が懸念される場合、BSAを含まない希釈液、または不活化試験に影響のないBSA濃度の希釈液をご使用ください。

    模擬試料(H)について教えてください。

    模擬試料(H)とは、ノロウイルス粒子が含まれたウイルス液です。
    ノロウイルス粒子とは、ノロウイルス本来の構造を持ちながらも、感染の原因となる遺伝物質(RNA)を持たないように人工的に作くられた粒子です。ノロウイルスの外殻タンパク質を組み合わせて作られているため、自然のウイルスと同様の抗原性を示します。

    模擬試料(H)では、どのくらいのノロウイルス粒子が含まれていますか。

    2×1011ウイルス粒子/mlで1ml分のウイルス液を調製可能な濃縮液が含まれています。

    模擬試料(H)を希釈する必要があるのはなぜですか。

    お客様が様々な用途でご使用いただけるよう、高濃度の模擬試料を付属しております。製品の測定範囲を考慮しながら、目的に合った濃度に希釈してご使用ください。また、測定の際は模擬試料中の目的タンパク質濃度が、標準曲線の範囲内になるよう希釈して測定してください。

    模擬試料のみ購入できますか。

    購入可能です。2×1011ウイルス粒子/mlで1ml分のウイルス液を調製可能な濃縮液をご提供しております。

  • 注意点について

    試験する際の注意点はありますか。

    試験時には、希釈、コンタミネーション、インキュベーション、洗浄などに注意を払っていただき、取扱説明書に記載されている手順に従って操作してください。また、測定装置など、定期的に校正、メンテナンスを行い、測定値の正確性を確保してください。

    製品取り扱いの注意点はありますか。

    製品の取り扱いにあたっては、使い捨て手袋を着用し、口によるピペッティングを行わないでください。試薬を皮膚等につけないように注意してください。試薬が誤って口や目に入った場合は水で十分に洗い流す等の応急措置を行い、必要があれば医師の手当等を受けてください。

    模擬試料(H)を使用する際の感染対策などの注意点はありますか。

    採取した便検体などの場合、検体自体が感染源となる可能性があるため、汚染の拡散を防ぐための対策が講じられます。しかし、模擬試料(H)に含まれるノロウイルス粒子は、感染の原因となる遺伝物質(RNA)が人工的に取り除かれているため、感染性はありません。そのため感染対策の必要がありません。

    模擬試料(H)の希釈時の注意点がありますか。

    模擬試料を検体希釈溶液(C)以外のリン酸緩衝液、中和処理液などで希釈する場合、ご使用前に、ノロウイルス粒子への影響がないことをご確認ください。試験用に希釈した模擬試料は氷冷し、その日の内に使いきることをお勧めします。検体希釈液(C)には、1%のBSAが含まれています。BSAが含まれることにより、タンパク質の保存性が良くなる一方で、BSAの濃度によっては抗ウイルス材料の種類によって、不活化試験に影響を与える可能性があります。必要に応じて検体希釈液(C)をPBSで希釈し、BSA濃度を下げてご使用ください。

    模擬試料(H)では、どのくらいのノロウイルス粒子が含まれていますか。

    2×1011ウイルス粒子/mlで1ml分のウイルス液を調製可能な濃縮液が含まれています。

    消毒製剤の不活化試験を行う場合、BSAにより試験結果が影響される場合がありますか。

    消毒剤の抗ウイルス効果に関しましては、BSAの濃度上昇により、効果が低下する可能性が有るようです。
    <参考>
    ノロウイルスの不活化条件に関する調査(平成 27 年度) 国立医薬品食品衛生研究所  ※市販製剤(主成分記載あり):塩素系消毒剤10種、エタノール系消毒剤11種  https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/pdf/houkokusyo_110613_03.pdf

    ウエットワイプにより付与された抗ウイルス試験(ISO21702)などにおける24時間静置の際の注意点はありますか。

    24時間静置する場合、乾燥による揮発が問題として挙げられます。乾燥については、湿度を特に設定せず、シャーレにパラフィルムを巻いて密閉する等の工夫が必要になります。シャーレの蓋のみでは、乾燥してしまう場合があります。

    ウエットワイプにより付与された抗ウイルス試験(ISO21702)事例におけるアドバイスはありますか。

    不活化試験を実施されたお客様事例
    ・希釈液の洗い出しに慣れている場合、検体数はn=3。ただ、測定結果がバラツク場合、検体数が多い方が測定結果のバラツキに対処できます。

  • データ分析について

    シグナル(吸光度)が低いです。何が原因ですか。

    以下の原因が考えられます。
    ・検体のノロウイルス粒子の濃度が定量限界より低い場合
    ・試薬の希釈倍率を間違えた。
    ・試薬を添加し忘れた。
    ・反応時間が設定より短かった。
    ・製品の使用期限を超過している。
    ・ウォッシュの液量、回数が多すぎた。
    ・プレートや試薬を室温に戻さずに冷えたまま使用した。
    ・使用した希釈液によりノロウイルス粒子や、固相抗体が変性してしまった。

    シグナルやバックグラウンド(吸光度)が高いです。何が原因ですか。

    以下の原因が考えられます。
    ・検体のノロウイルス粒子の濃度が、定量限界より高い場合
    ・試薬の希釈倍率を間違えた。
    ・反応時間が設定より長かった。
    ・製品の使用期限を超過している。
    ・ウォッシュの液量、回数が少なすぎた。上手く洗浄できなかった。
    ・反応時間が設定より長かった。
    ・手間取ってしまい、反応停止後の測定までに時間が掛った。
    ・プレートの底面(裏側)が汚れている。
    ・チリなどのゴミが混入した。
    ・エッジ効果の影響。
    ・発色液の遮光不良や、劣化、異物混入により、発色液が反応前から色味がかっている。
    ・発色反応を明るいところで行った。

    グラフ・検量線の作成方法を教えてください。

    吸光度を縦軸、ノロウイルス粒子の濃度を横軸にとります。グラフ形状に合わせて直線(縦軸横軸共に対数にすることをお勧めいたします)、二次関数、 4係数ロジスティック曲線等でフィッティングさせてください。これにより、同時に測定しサンプル中のノロウイルス粒子量を算出することができます。ただし、お客様の用途に合わせてこれ以外の方法でグラフを作成して頂いても構いません。

  • 本製品を使用した試験事例について

    消毒製剤に対する試験事例(参考規格ASTM E-1052-20)

    次亜塩素酸ナトリウム(A社製)の消毒効果に関する試験(TIME KILL試験)
    試験概要については、以下をクリックください。
    ▽試験結果報告書
    https://prote.jp/product/norovirus/data/noro-product_doc_01.pdf
    ※ご不明点や試験詳細については、ホームページよりお問合せください。

    消毒製剤に対する試験事例(参考規格EN14476:2019)
    ※第51回日本防菌防黴学会発表

    ノロウイルス粒子を使用したELISA法による感染価測定の迅速化の可否を検証
    <試験概要>
    ▽試験方法
    1)VLP、負担液、薬液を1:1:8び割合で混合
    2)室温5分静置後、反応液を1:1の割合で中和
    3)2.5倍希釈後、ELISA法により測定
    ▽結果及び結論
    3種類の薬液を試験したところ、2種類において2log以上の減少が見られた。プラーク法では、結果取得に3~7日かかっていたところ、ELISA法では、数時間で測定できる様になった。
    ※ソー・ジャパン株式会社より提供 https://www.thor.com/jp/

    ウイットワイプに対する試験事例(参考規格ISO21702)
    ※第51回日本防菌防黴学会発表

    ISO21702を参考にウエットワイプによる抗ウイルス効果を評価
    試験概要については、以下をクリックください。
    <試験概要>
    ▽試験方法
    1)薬液を含侵させたウエットワイプで試験片5㎝×5㎝の表面を拭取り、2時間静置。その後、ノロウイルス粒子含有のウイルス液を接種。
    2)カバーフィルム被覆後、25℃で24静置。
    3)希釈液でノロウイルス粒子を洗い出し、ELISA法により測定。
    ▽結果及び結論
    3種類の薬液を試験した結果、空気中で不安定な特性を持つ2種類では、減少が見られず、残りの1種類のみが抗ウイルス活性値2以上の効果を示しました。この結果は、ELISA法がSIAAマーク取得のための迅速スクリーニング法としての利用が期待できる。
    ※ソー・ジャパン株式会社より提供 https://www.thor.com/jp/