ノロウイルス粒子測定キット
ノロウイルス
粒子測定キット
抗ウイルス製品やその原料、素材のノロウイルスに対する不活化能力を評価できる検査キットを世界で初めて製品化しました。

製品の特徴
人工ノロウイルス粒子を使ってウイルスの減少量を粒子単位で測定できます。
培養試験と比較して、1 検体当りの試験コストを低減することができます。
一度に 96 検体をわずか 3 時間で試験ができ、製品開発期間を大幅に短縮できます。
人工ノロウイルス粒子を使用した試験のメリット
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実際のノロウイルスを使った試験を想定した不活化試験が期待できる
ノロウイルス不活化試験ではこれまで、耐熱性や耐酸性などの特性が異なるネコカリシウイルスなどが代用されてきました。しかし、人工ノロウイルスを用いることで、実際のノロウイルスを使った不活化試験に近い条件で評価できるようになります。
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感染、増殖の心配がない
模擬試料内の人工ノロウイルス粒子には、遺伝物質であるRNAが含まれていませんので、感染性・増殖性がありません。
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幅広いレンジの抗ウイルス試験が可能
模擬試料内に含まれる人工ノロウイルス粒子は、高純度で高濃度ですので、お客様の方で希釈していただき、幅広いレンジの抗ウイルス試験が可能です。また、模擬試料だけを追加購入することもできます。
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夾雑物を含まない模擬試料(ウイルス液)
試験に便検体を使う場合は入手方法や取扱いに苦労する上、夾雑物が一定量含まれるので、測定データに影響が出るとの報告があります。しかし、人工ノロウイルスの入った模擬試料を使えば、そのような心配はありません。
製品概要
- 製品名
- ノロウイルス粒子測定キット
- 測定原理
- 本製品は、ノロウイルス粒子のカプシドの正常性 ( カプシドが壊れていない ) に注目し、カプシドが壊れていない(感染性があると想定される)ウイルス粒子を検出します。カプシドが損傷を受けると、ウイルスは遺伝情報である RNA を外部に漏らし、感染能力を失うことが知られています。本製品では、このようなカプシドが壊れたウイルス粒子を除外することで、残存ウイルス粒子量の測定(感染リスク評価)を可能にします。
- キット内容
- 測定範囲 目安 :1×106 ~ 1×109 ノロウイルス粒子 /ml
※1010 ノロウイルス粒子 /ml 以上の検証については、測定原液を希釈するなどして測定してください。 - 保存方法
- キット本体:冷蔵 (2 ℃ ~ 10℃) 模擬試料:冷凍 (-20℃以下)
- 製品付属品
- 抗体固相化マイクロプレート 96ウエル / 洗浄原液 / 検体希釈液 / 標識抗体溶液 / 発色液 / 反応停止液 / 希釈用マイクロプレート /
模擬試料 ( 2×1011 ノロウイルス粒子/mlのウイルス液を1ml程度作成可能な濃縮液)
※模擬試料は、カルタヘナ法非該当品 - 用途
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- ・抗ウイルス製品の評価
- ・製品組成の最適化
- ・エビデンス取得前の当り試験
- ・消毒剤、洗剤の不活化試験
- ・環境衛生現場の不活化試験
※対象となる素材は、消毒液やプラスチック、金属、ガス、光触媒、レーザーなどの他、温度やPHなど、様々な環境条件や用途を想定してお使いいただけます。
製品リスト
商品名 | 商品番号 | 数量 | 詳細 | 取扱説明書 | SDS |
---|---|---|---|---|---|
ノロウイルス粒子測定キット | 010107001 | 1キット | ELISA キット (96well・ノロウイルス IgG)、模擬試料(2×1011 ウイルス粒子数 /ml を 1ml 程度調整可能な濃縮液 ) | ||
ノロウイルス粒子測定キット専用模擬試料 | 010107011 | 1本 | 「ノロウイルス粒子測定キット」専用のウイルス液です。(2×1011ウイルス粒子数 /ml を1ml 程度調整可能な濃縮液 ) |
※検査キットを大量に使用される検査会社様向けにバルク商品のお届けも可能です。
試験の流れ ※TIME KILL 試験の場合
【ノンエンベロープウイルスに対する抗ウイルス試験の国際規格】
お客様のニーズに合わせた検体作製、抗ウイルス試験を実施ください。抗ウイルス試験の国際規格を以下に列記させていただきます。プロトコルを参考にしていただければと思います。
- ISO:21702、18184,18061、18071
- JIS:Z2081、L1922、R1706、R1756
- CEN:EN14476、EN16777、EN17111、EN17430,EN17272
- ASTM:E1052、E1053、E2197、E1838、E2011
- 事例①:ASTM E1052人工ノロウイルス粒子を用いた次亜塩素酸ナトリウム(A社製)の消毒効果に関する試験
- 事例②:ISO21702 ウエットワイプによる抗ウイルス効果を評価 第51回防菌防黴学会
- 事例③:EN14476 感染価測定迅速化の可否を検証 第51回防菌防黴学会
学会発表等のサポート
研究発表の内容をさらに充実させませんか?
【下記の企業、団体、研究機関等の方に当社の製品を無償でご提供いたします】
- ・国際規格で抗ウイルス試験を実施したい方
- ・研究開発中の新素材等の抗ウイルス性能を評価したい方
- ・現在の抗ウイルス研究の幅を広げたい方
- ・新しいノロウイルスの不活化試験の方法等を検討されている方
- 対象製品:
- ノロウイルス粒子測定キット、模擬試料
- 募集期間:
- 本プロジェクト用に当社が準備しましたキットが無くなり次第締切らせていただきます。
- 申請方法:
- 下記の「お問い合せ先」より、貴機関名、ご担当者名、発表予定学会名、発表予定内容などを明記の上、お問い合わせください。
抗ウイルス試験の受託試験開発のサポート
新しい抗ウイルス試験のラインアップを開発しませんか?
- 検査会社、衛生管理会社、HACCPコンサル会社などで、弊社の定めた条件を満たす企業に弊社の製品を無償でご提供いたします。
- 対象製品:
- ノロウイルス粒子測定キット、模擬試料
- 募集期間:
- 本プロジェクト用に当社が準備しましたキットが無くなり次第締切らせていただきます。
- 申請方法:
- 下記の「お問合せ先」より、貴社機関名、ご担当者名、製品開発内容などをお教えください。
お問い合わせ先
本製品に関して詳しくお知りになりたい方は、株式会社プロテックスまでお問い合わせください。